2012年9月17日月曜日

臥薪嘗胆

臥薪嘗胆。

古くは春秋時代の故事。

悔しい思いに耐え、復讐するという言葉。




日本においては、明治期、三国干渉が起きた時に、

ロシアに対してのスローガンとして使われた。

列強として認められなかった日本が、

大国ロシアに反発していた頃の話である。

その後、日露戦争に勝利した日本には、

無縁の言葉となった。




時は変わり、戦後の日本。

敗戦国日本は、再武装できず、

日米安保条約の庇護の下、再生を始める。

政府はそうであっても、

国民は、特に学生や労働組合は反発し、

60年安保、70年安保とデモやストライキで

暴動まで起こした。




70年代以降、日本は高度経済成長時代に突入し、

経済力においては、戦勝国アメリカと互角になった。

もはや戦後ではなくなり、

Japan as number one.

という言葉まで出てきた。


60年安保、70年安保の頃の騒ぎは

どこに行ってしまったのか。

それとも、日本人が自信を持つとともに、

消えて行った、ただのコンプレックスだったのか・・・



隣の赤い大国で反日感情むき出しに、

連日、デモ、いや暴動が起きている。

あの姿を見ていると、かつての日本を思い出す。

そして、餌を運ぶアリの様。


そう言えば、昔、「六億の蟻」という本があった。